LEDでマンション壁面の色を際立たせる方法

den9.jp 2018-08-23 17:38

 

名古屋のLED工事会社ファイン・ライトサービスです。先日の記事でマンションの壁面の色によってLEDや蛍光灯の色温度を電球色にするのか白色系にするのか使い分けるという内容を書きました。(まだ読まれていない方はこちら→専門家が選ぶマンション共用部の光の色とは)

簡単におさらいすると、茶色や木目調の壁面のマンションであれば暖色系の電球色、真っ白やカラフルな色の場合は混ざって変な色にならないように白色系を選ぶのがベターかと思われます。ただ、そこで安心するのはまだ早いかも!?実は同じLEDの光でも壁面の色がキレイに見える光とそうでもない光があるのです。どうせLED化するなら省エネだけじゃなく、光にもこだわらないともったいない!ただ、そもそもきれいに見える光とそうでもない光とは何が違うのでしょうか?今回は色の見え方についてみていきましょう。

 

 

電球の種類によって色の見え方が違う?

車で高速道路をドライブしている時を思い出してみてください。トンネルに入ったとたん肌の色が今までと全然違って見えたという経験があるのではないでしょうか。これは極端な例ですが同じ色のものでも照らす光が変わることによって見え方が変わるということはこういうことです。この原理をうまく活用しているのがスーパーマーケットです。スーパーでは食品やフルーツなどを照らしたときすごく鮮やかに見える光を使っています。もちろん本当に鮮度が良い食品やフルーツが置かれているとは思いますが、それらを光の力でより鮮やかにおいしそうに見せているのですね!ではこの色の見え方とはいったい何が基準になっているのでしょうか。

 

 

 

色の見え方とは何を基準にしているのか?

同じものを照らしたときに光によって色の見え方は異なります。では、色の見え方の良し悪しは何を基準として決まるのでしょうか。それは自然光です。対象物が太陽の光に照らされた時の見え方を基準にして、それに近い見え方を「良い」近くないものを「悪い」と言っています。つまり昼間の壁面の色の見え方が基準になっているということですね!この見え方は数値化されており演色評価数または演色性といいます。演色評価数は基準光で見た時を100とし、色ずれが大きくなるにしたがって数値が小さくなります。また、Raアールエー(平均演色評価数)という単位で表記されます。

 

 

 

電球の種類ごとの演色性

白熱電球、ハロゲンランプ Ra100

蛍光灯3波長タイプ      Ra84

蛍光灯通常タイプ     Ra70

水銀灯(ナイター照明)  Ra40

 

 

白熱電球やハロゲンランプはフィラメントを燃やして光を発する原理なので自然光になります。よって演色性は100(最大)となります。蛍光灯は種類によって演色性が異なります。光の3原色である赤・緑・青を重ね合わせると人工的にさまざまな色を作り出すことができます。この3色の比率が変われば、光の性質も変化することから、光の3原色を応用して開発されたのが3波長タイプの蛍光灯です。主にリビングのシーリングライトに使われている丸形の蛍光灯は3波長タイプになります。だから料理がおいしそうに見えるのですね。

 

 

 

 

実際の現場での比較

 

上記の写真は共用部の通路になりますが、左側(上)コンパクト蛍光灯(5000K、1070lm→lmルーメンがわからない方はこちら)のダウンライトでRa84、右側(下)の写真は高演色のLED(3500K、755lm)のダウンライトでRa95のランプを使用しています。(脚立が映り込んでしまい申し訳ありません)天井の高さ、元々の壁面の色、床面の木目の色はすべて同じ条件になります。比べてみて違いがはっきり出ているのがおわかりになると思います。特に見ていただきたいポイントは2つあります。

1つ目は壁面の色になります。コンパクト蛍光灯を使っている左側(上)の写真の壁面は少し薄暗く(ランプの寿命末期という原因も考えられます)、また緑っぽい色がうっすら出てきていて、昔の病院の廊下のような色になってしまっています。対して右側(下)の高演色のLEDで照らした壁面は本来の壁紙の色がきれいに出ていますね!色温度(→色温度がわからない方はこちら)の違いもありますが、演色性の違いでこれだけ印象が違うのは驚きです!

2つ目のポイントは床面の色です。左側(上)の写真ではほとんど床面に光が届いておらず照度が足りていないということもありますが、床面の色がくすんで見えています。対して右側(下)の高演色のLEDの方は床面の木目がはっきり鮮やかに出ています。また、色温度も昼白色から温白色に変更していることもあり、木目がより際立って見えるのかもしれません。床面が明るく、且つ壁面が鮮やかになると人間の目にはより明るく感じるということもあります。これだけ床面の照度が違うと印象は全然変わりますね!このように照らすランプの種類や演色性によってこれだけ色や印象が変わるということはおわかりいただけたと思います。もしLED化やマンション共用部のイメージチェンジを考えているなら演色性にこだわってみてもいいかもしれません。

 

 

結論

高演色ランプで壁面の色や素材を際立たせる

 

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